《使用レポート》VAUDE Ultra Trail 20

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パーツやウエアなどを購入を検討する時、カタログや雑誌は参考になりますが実際の使用感がどうなのかまではなかなか読み取れません。
カタログはメーカーが売り込むための道具であり、雑誌の記事は自腹で購入している訳ではなく、貸し出された物をその場で使った(見た)だけのレポートです。
そのため商品のいわば「欠点」は分かりません。

自動車の雑誌では出版社が自動車本体を実際に購入して、耐久性や不具合が生じた際のディーラーの対応など、「一消費者」としての視線から記事を書いているものもありますが、残念ながら自転車雑誌ではそのようなものが見あたりません。

そこで当店ではスタッフの主観に基づきますが、実際に購入し使ってみた商品のレポートをお伝えしていければと思います。

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まずはVAUDE Ultra Trail 20です。

< 特徴>
このバックは耐水性を持つ生地を採用しているので、雨が降ってもカバーを掛ける必要がありません。
また、ドイターのスーパーバイクが1000グラム弱なのに比べ、650gと軽量にできています。

< 耐水性>
耐水性は使っていくと落ちてしまうものが少なくありませんが、これは使い始めて7ヶ月経ったところですがその性能を保持しています。
1〜2時間ですが雨の中使い続けても特に中に染みこむことはありません。

雨が降ってもカバーをいちいち掛けなくて良いというのは、物を出し入れする時など非常に便利です。

< 実用性>
外側の物入れは背面にジップ付きのポケット(非常に小さいですが)、側面にメッシュの小物入れが付いています。 
内面はチャック付きの小物入れが2つあるだけで、全体的にポケットは少なめです。
もっとあるにこしたことはないですが、最低限は入るのでこれで十分です。
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また、ヘルメットホルダーも付いています。
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< パット>
背面に8個の独立したパットがあり、背中に沿ってフィットします。
ただ中に大きな物や角張ったものを入れると、どうしても張り出す感じがあり、背中に何か当たっているようなゴツゴツした感じがします。
背面に剛性のあるレールなどが入っていないためですが、これはその分軽くでき、バックの変形の自由度も増す(下手に背面を浮かすレールが入っていると収納空間が湾曲し、厚みのある直方体の物が入らなくなります)ので、まあ良いと思います。
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< 耐久性>
問題といえば、今のところファスナーの周りのシールが剥がれてきていることくらいです。
いずれ全部剥がれそうなので、これは瞬間接着剤でつけるとかしないといけないですね。
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他には特に問題なところはありません。

またUltra Trail 20よりも少ない容量のモデルのUltra Trail 12があります。
機能はほとんど同じですが、違いは
・背面のジップ付きポケットが無い
・ヘルメットホルダーがない
・ショルダー部が狭いため女性向き。ただし開口部が狭く少し出し入れがしづらい。
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(左が20、右が12)
というところです。

CycleCube価格:8510円(Ultra Trail 20)、6620円(Ultra Trail 12)