FELT FR FRDインプレ②


その①はこちら

FELT FR FRD①

乗り始めた当初は予想以上の剛性感に戸惑いました。剛性感が高まったことにより、垂直方向の動き(柔軟性)も感じにくくなっています。

シートチューブの外側を通りトップチューブへ接続されたシートステイ

FR2の大きな特徴でもある、振動吸収性の良さと高いスタビリティがスポイルされ、このモデルの特徴が消えてしまったと思いました。これらはとても気に入っていた特徴だけに残念に感じたのは事実です。

フロントフォークも路面の衝撃を吸収するよう、垂直方向の柔軟性を意識したデザインなのですが、、、。

自分の中の勝手な希望では、FR2のフィーリングのまま、軽量化され、軽快感が増すと良いなぁと思っていたのですが、残念ながらそうではありませんでした。また、実際の軽さの割にはダンシング時の振りはあまり軽くなく、Cervelo R5/R3やLook 785 HUEZ RSの方が大きく感じます。

しかし乗っていくうちに少しずつ慣れ、違和感は薄れていきました。それでも、軽量なのはメリットだけどこれだったらFR2の方が乗りやすくて良いと感じていましたし、実際に口にもしていました。

そして1か月以上乗り、何回か長距離ライドに行き、このフレームにペダリングを合わせるようになると評価は完全に変わりました。


FR2の時は雑に踏み込んでもBBが受け止めてくれ、ペダリングの正確性は強く求められませんでした。しかし、FRDで同じように踏み下ろすだけのペダリングをしても、FR2よりもさらにBB付近の剛性感が高いため、タメが無くすぐに次の入力を求められます。そのため、踏み込むだけでは足りず、強力に引き上げる動作が必要になってきます。

フレームサイズにより3サイズ用意されたヘッドセットのロワーベアリング。フレームサイズに合わせ剛性をコントロールしています。

そこで、踏み下ろすことは意識せずに、5時くらいの位置から1時くらいの位置まで引き上げる動作に注力し、全ての位置で万遍なくトルクを掛け、反対に1時以降の位置はうまく体重を乗せ力を使わないようにしました。
他のフレームの場合、ペダルを引き上げている時は進んでいる感じをあまり得られないのですが、このフレームは違います。むしろ引き上げている時にとても進んでくれます。

劇的に走りが変わり、面白いように速く走らせられるようになったのです。

その③に続きます。

FELT FR FRD③

FR FRD Frame Kit

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