オーエヌワイエックス


突然ですけど、ONYX Racing Productsのハブを使ってホイール組みました。
オニキス、とは読まずに「オーエヌワイエックス」と読むらしいです。

一見するとちょっと綺麗な仕上げの胴が太いハブ、というところなんですがリアハブに大きな特徴があります。

普通のハブはフリーボディの中にバネで起きる爪が何個か付いていて(写真は3個)、ペダルを踏んでチェーンにテンションが掛かるとハブ側のラチェットに爪が引っ掛かって駆動し、力を抜くと掛かりが外れてラチェットと爪が接触しながら空回りしてジャーっと音が鳴ります。

ところがONYXのハブは車やバイクで使われているワンウェイクラッチの技術を応用して、スプラグと呼ばれる無数の爪がシャフトを包み込むようにとらえて駆動します。

まず違うのがスプラグが外れて空転した時に完全にシャフトから離れるので、「ジャー」というラチェット音が全くしません。無音です。
あの音で歩行者などに存在を知らせたい方には不便かもしれませんが、足に伝わる振動が全くないのが思った以上に快適です。当然抵抗も少ないです。

さらに最大の利点は通常のラチェットは空転時から踏み込んだ時に、爪が掛かるまでに一瞬のタイムラグがありますが、ONYXのスプラグは踏み込んだ瞬間に一斉に起きてシャフトをつかむので、そのタイムラグが全くと言っていいほど感じられません。

展示会で見て面白そうなハブだなとは思っていたのですが、以前GOKISOのハブを使った時に感じたペダリングしやすい不思議な感覚が、もしかしたらフリーのラチェットが非常に細かいことも関係あるのかなとふと思い(GOKISOはラチェット数が他のハブに比べて4~5倍細かく精密で滑らか)、このハブならある意味「究極の無段階ラチェット」なのでついつい試してみたくなりました。

取り扱いを始めたMAVICのNewリム OPEN PRO UST +SAPIM CX-RAY+IRC FORMULA PRO TUBELESS LIGHT の組み合わせで手組して乗ってみましたが、びっくりするぐらい違いを感じられました。

単純にコーナーの立ち上がりなどで踏み込み始める時にダイレクト感があるのはもちろんなのですが、淡々とペダリングしている時でもフリーとチェーンが吸い付いてダイレクトに踏めているような不思議な感覚があります。特に変速して一瞬チェーンが動いた時にロス無くすぐに踏み込めるのがハッキリわかります。
逆に言うといままで使っていた普通のラチェットだと、通常のペダリング時でも思った以上にペダリングの乱れやチェーンの暴れで爪とラチェットが一瞬離れてロスをしていることが、このハブを使うことでよくわかりました。

走行会の病院坂のような10%近い急坂でダンシングをするときもペダリングの「ムラ」がかなり大きくなる場面ですが、やはり吸い付くようにチェーンが駆動してくれるのでペダリングが上手になったような錯覚に陥ります。

入っているベアリングは普通の?セラミックベアリングで、さすがにGOKISO のほうがダントツで軽く回りますが、重量は約350gでアルテグラハブ程度に収まっており、今回の組み合わせで後輪約870gとまあまあ軽く組めました。

リアハブだけで72,360円(税込)と高価ですが、レースだけでなくツーリングで淡々と走るような方にもかなり有効だと思いますよ。

カラーオーダーもできるのでビジュアルも楽しめます。
フロントハブはセラミックベアリング仕様の軽量ハブで性能的に大きな特徴はありませんが、カラーサンプル中のシャフト丸見え穴開きデザインは「helix」というオプションで、ノーマル・helixどちらも選ぶことができます。

今回組んだホイールは試乗用にしばらく店頭に置いておきますので、興味のある方は声を掛けて下さい!ちょっと乗っただけでも違いを感じられると思いますよ。

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