今日はサーヴェロのブレインバイクという、セミナーとテストライドが一体となったディーラー向けのイベントに参加してきました。
例年2日にわたて開催されるイベントですが、今年は1日に凝縮されています。
午前中はセミナー。
ニューモデルを中心に結構細かいところまで掘り下げて、コンセプト(とその背景)、特徴や他社との比較など説明を受けます。
このようなセミナーで興味深いのは各ブランドの訴求ポイントです。
数字は持ち出さず「パッション」という言葉を連呼して感性に訴えるブランドと、理詰めでアプローチしてくるブランドに大別されますが、サーヴェロは紛れもなく後者です。
午後は試乗。
乗ったことのないモデルを中心にじっくりと吟味してきました。
コンセプトはグラベルのレース用バイク。
「グラベル」と言っても幅広いですが、荷物を積むことはほとんど考えて無く、高速に荒れた道を走ることにフォーカスしています。
フォークにトレールアジャストメント(フォークオフセットを5㎜調整可能)を採用し、タイヤ外径が650B/700Cと変化しても適切なトレール量を確保できます。
Cシリーズよりもオフロード向けになりましたが、舗装路でも快適に走れる性能は十分に持ち合わせ、幅広い使い方ができそうです。
・P3X
トライアスロンに特化したモデルはP5Xから、このP3XとPX-Seriesに。
P3Xに分割できるハンドルシステムを採用したモデルがPX-Series。
P5XからヘッドチューブとBB周りの剛性を高めつつ、ハンドルやシートポストを含めた全体で381g軽くなっています。
直進安定性が素晴らしく、高速巡航性の高さはこのバイクならではです。
・P5
UCI規則にのっとった設計のため、登録レースでも使用できます。
前モデルと比較しフレームとフォークで350gもの軽量化を実現。
P3Xよりもハンドリングを含め乗った感じはS5に近く、テクニカルなコーナーや登りを多く含むコースはP5向きでしょう。
トライアスロンのサポートライダーもあえてPXではなく、P5を選ぶこともあるそうです。
・P-Series
実質P3の後継モデル。
P3と比較し、フレームとフォーク合わせ8%軽量化、ヘッドチューブで34%、BBで20%それぞれ剛性が高めつつ、空力も改善しています。
P5のフレーム価格が税抜750,000円と比較し、ハンドル周りが付属しないとはいえP3の同360,000円はお買い得に感じます。
・S3
実はまだ乗ったことがなかったS3。
店頭のS5試乗車と比較してどれくらいネガな部分が目立つのかな、と意地悪い気持ちで乗ったのですが良い意味でその期待は裏切られました。
乱暴に言うと、S5が40km/h以上で走ることを大いに得意とする(巡航性、空力、加速性能)のに対し、S3は守備範囲が広くそれ以下の速度域でも十分に気持ちよく走れます。
S5のちょっとクセのある乗り味に慣れた身としては、S3が登りでもRシリーズに負けないくらい軽快に走り、ハンドリングも自然でこんなに普通に走るとは予想外でした。
・R5 Disc
乗ったことありましたが、Sシリーズと比較するために再度試乗。
とにかく軽快な乗り味で、起伏のあるコースや登りでは遺憾なくその性能を発揮してくれるでしょう。
と簡単ですが各モデルご紹介してみました。
他にも詳しい情報はぜひ店頭でお聞きください。