VITTORIA CORSA SPEEDチューブラー


それではようやくCOROSA SPEEDのインプレを。
ほとんど書き終わっていたのですが、ドライ路面だけでなくウエットでも使わないと片手落ちですから。
まずはスペックです。
・重量
P1110949.JPG
カタログ値の220gを下回りました。
かなり軽い部類です。
その分トレッド面は薄くつくられていて、空気を抜いた状態ではフニャフニャです。
・幅
P1120003.JPG
23mm表示ですが、実測は22.3~4㎜でした。
・トレッドパターン
P1120030.JPG
特徴的なパターンです。
P1110985.JPG
ラベルで途切れている箇所は問題無いのか気になるところです。そんなに倒さないと思いますが。
それでは乗ってみましょう。
【ドライ路面】
7.2~7.5barで乗りました。
トレッドを触ってみた感じは粘り気のある、いかにもグリップしそうでしたが、乗ってみてもそのままのイメージです。そのようなタイヤはグリップ感は良いものの、真っすぐ走っている時も引っ張られるような走りが重い感じが有ります。しかし、このタイヤはそのような走行抵抗の高さは感じませんでした。
タイヤサイド、トレッドが薄いこともあり、コーナリング時はタイヤ全体が変形して路面をとらえ、トレッドのグリップ感の良さと相まってこの上ない安定感です。
重量の軽さは十分に体感できました。まるでヒルクライム用の軽量タイヤです。登りのコースでは大きなアドバンテージになりますね。
タイヤの細さが気になるかなと思っていたのですが、乗ってみるとあまりのグリップの良さにその不安は打ち消されました。むしろ軽量&細めの設計が相まって軽快感が際立って感じられます。
【ウエット路面】
7.0barで乗りました。
ドライ路面でパフォーマンスが高いのは予想通り。問題はウエット路面。
20160201_02.jpg
結論から書くと、ドライ路面以上に感激しました。
路面に吸い付くよう、とは言い過ぎかもしれませんが、ウエット路面でここまで不安なく走れたのは初めて。
丸子橋の歩道のタイルの上でも全く接地感を失いません。わざと倒して後輪のブレーキを強くかけてもなかなかロックしません。
ウエット路面で滑るタイヤでは、雨の日にこの歩道はとても怖くて走れません。
ウエット路面が苦手な方にぜひ使って頂きたいです。
・耐パンク性能
500㎞ほど使ったところで後輪がパンクしました。
しかし、これは大きな金属片が刺さったためでこのタイヤの性能によるとは考えにくいです。
トレッドが薄いので決して強くはないでしょうが、この重量から考えると普通に使えるだけ素晴らしいと思います。
余談ですが、交換したタイヤは別ブランドのトップモデルでしたが、あまりの乗り心地の悪さに(以下略)。
・お値段
税込定価19,440円とこちらも破格です。
輸入代理店の方が「これはF1のタイヤみたいなものです。」と表現していましたが、まさにその通りだと思います。良い商品を手にするにはそれ相応の対価が必要です。
なかなか出会うことのない「心から使いたいと思う商品」でした。

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