コーナリング考


レースや練習後に「どのようにしたら下り/コーナーを速く曲がれるか」という話題が上がりますが、適切な言葉が見つからず、というか感覚的な分野という認識であまり真剣に考えず受け答えしていました。
しかしオートバイレースを見ながら考えてみると、コーナリング中に漕ぐことができない、またタイヤの摩耗が関係ない自転車は「バイクをどれだけ寝かせることができるか」しか、差が生じないのではないかと思います。
コーナリングスピードが速くなればなるほど遠心力が大きくなるので、その分たくさん寝かせる必要があります。
ヨーロッパプロ、身近なライダーどちらもその傾向が見られるのですが、長身(特に細身)の選手はコーナリングが不得意で、小柄の選手はその反対のケースが多いです。
それは重心の高さが寝かし易さに影響しているからだと思います。
それでは、どのようにしたらよりバイクを寝かせてコーナリングができるのでしょうか。
良いタイヤを使うこと?間違ってはないですが、正解でも無いと思います。
少なくともドライ路面では、タイヤの良し悪しは直接的に関係することは無いと思います。
耐久性重視のコンパウンドが硬いタイヤでグリップしなくて転んだ、というよりも
・グリップに不安で倒すことができずコースアウトした、
・砂などが浮いていたり路面状況が悪くグリップを失った
・フロントのブレーキを掛けすぎ前輪荷重になりグリップを失った
という方が正しいのではないでしょうか。
ドライ路面では上の原因以外でコーナリング中に転んだことは自分は無いです。
タイヤの性能を超えるくらいバイクを傾けるのは至難の業だと思います。
逆に「グリップ感」のあるタイヤは履くと、路面の状況やグリップする感じが分かりやすく、いつもよりバイクを寝かせることができ結果的に速く曲がれる、という副次的な効果はあります。
レースでは高級タイヤを使うので実際に選手間でその差は出ないと思いますが。
この問いに対しては、答えが見つかりません。
まさに感覚的なもので、センス、度胸、、、とでも言うのでしょうか。
やはり最後は明確な答えが出ませんでした。
ちなみに自分が落車するときは大抵ウエット路面で、滑りやすい路面に対して倒しすぎるためです。
頭では分かっているんですが、集団から遅れていると攻めすぎて自爆してしまいます、、、。
新しいオモチャに釘付けのネコ達。
P1320831_1.jpg
棚の一番下のコンポはさらに上の段に飛び乗るための踏み台です。

2 comments to “コーナリング考”
  1. オートバイのレースでは、寝かさないライダーの方がコーナーの入り口から出口のトータルでは速かったりします。
    寝かすことだけ求めるなら、コーナリング中に逆ハン入れれば嫌でも寝ます。危ない上に実際には曲がらないのですすめませんが。
    寝かすことには限界があるので、実はここでは差がつきません。
    本当は寝かしたくないというのがオートバイ乗りの本音のはずです。
    コーナリングのどこで差が出るのかというと、ブレーキリリースから車体を傾かせる瞬間での「向き変え」です。
    ここで車体なりの向き変えを人間が阻害しているのがほとんどです。
    機会があったら、またお店におじゃましたときにマニアック話させて頂きます。

  2. なるほどー。
    自転車とオートバイは同じ二輪でも似て非なるものですね。
    先日聞きそびれた事もありますのでよろしくお願いします。

コメントを残す