読書


ようやく先日購入したマーク・カヴェンディッシュを読み終えました。
もっとも読み始めたら意外と面白く一気に読んでしまいました。
カヴェンディッシュの事はあまり良く知らず、「元銀行員」というプロフィールから勝手に競技歴の浅い選手かと思っていました。
ジュニア時代から立派な戦績のある選手だったんですね。
読み進めていくうちに好感を持つようになりました。
いい加減で感情に任せて行動するだけの選手という印象でしたが、実際は頭脳明晰かつまじめ。
共感を持てた内容が
・ロードレースで勝つ確率は宝くじに当たるくらい低いもの
・だが周到な準備をすれば、そのチャンスは飛躍的に高まる
・そもそも自分は逆境に置いてもアドバンテージを探さねばならないと考えている
・才能だけで勝利をもぎ取るライバルもいるが、自分の場合は肉体的に恵まれているとは言えないからだ
・少しでも努力や準備を怠れば勝利を得られない
という一部分です。
カヴェンディッシュはライバルよりも高出力で走るから速いと思っていましたが、実際は2割程度低いとの事。
勝つためにはそれを埋め合わせする何かが必要です。
一番分かりやすいのは集団内での位置取りでしょうか。
最終局面のスプリントもそうですが、レース中も重要です。
特にサーキットコースを何周もするレースが多い自分の場合、脚を使わない位置取りは重要です。
例えば普通に前の人についているのに風が当たりキツイ場合。
間違いなく横風が吹いていて、自分が先頭牽いているのと同じ状況になっています。
一列棒状なら斜めにずれるか、集団なら逆サイドの風下に回る必要があります。
前回のしもふさクリテはまさにそうでした。
course_map_02.jpg
地図上では③通過後は④方向からそれなりの強い風が吹いていたので、風下になる集団の右側を走ります。
道幅が広い箇所なので集団を風除けに使いながら先頭に上がれます。
また、下りの⑤はなぜか(追い風?体重?)脚を止めていても右側から抜いていけました。
もちろん風向きによって条件は変わりますが、20周以上するレースでは同じように集団内を走っていても、これを実行するかしないかで脚の残り具合に違いが出てきます。
と、負け犬が偉そうになってきたのでこの辺で失礼します。
P1190985.jpg
(爪砥ぎに乗ってご機嫌の胡桃)

4 comments to “読書”
  1. いえいえ、偉そうに語るほどのものではありません。
    サーキットコースでは裏技のような脚を使わずに走れるラインが必ずあるので、実力があるベテラン選手の後ろを走るとトレースできますよ。

  2. マーク・カヴェンディッシュ。数か月前にジュンク堂で買い、本棚で大切に保管しています。

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