バイクを新調する際によく頭を悩ますのが、どのグレードを選ぶかです。それはフレームもコンポも変わらないのですが、コンポはグレード間に快適性や使いやすさなどのトレードオフが無く、基本的には上位グレードを選んで間違いは無いと思います。
しかしながらフレームは大抵2種類ないし3種類設定があり、トップグレードはセカンドグレードの倍前後の価格でより軽量につくられています。
そして乗り味も変わり硬くなることが多く、一般的にはセカンドグレードの方が万人向けで乗りやすい、とよく言われていますし自分もそう思います。
このFelt FRシリーズもカーボンモデルは3グレード設定があり、セカンドグレード、FR2(FR1の完成車仕様)の乗り味がとても好印象で自分好みでした。
FR2のインプレはこちらからどうぞ。
そのためトップグレードのFRDはどんな感じなのかしら、と気になって仕方がなくなり、ついにオーダーし待つこと約1年半。
長く生産待ちの状態でしたが、ようやく手にすることができました。
まずはお約束のフレーム単体での重量測定。
51サイズのフレームで739g、フォーク280gです。
※フレームはボトルケージボルト、シートバンドの計20g分外しています。フォークは予め取り付けられているスターファングルナット込の重さです。
市販のフレームの中でも1、2を争うくらい軽いですね。
フレームには、eecycleworksのダイレクトマウント用のブレーキがリヤのみ付属(フロントは別売)します。
シマノ純正よりも軽量になるし、 左クランクのパイオニアのセンサーに干渉しないため、これは良いですね。
せっかくなのでフロントもeecycleworksにしました。
この状態で6.8kg。ホイールをカーボンチューブラーにすれば6kg少々になるでしょうし、300gある重量級のサドルを始め、ハンドル、ペダルやD/Aグレードではないクランクやスプロケットなど、まだまだ軽くできるパーツがあるので、それらを使えば簡単に5kg台になるでしょう。
つまり、下限⒍8kgのUCI規定が適用されるレースに出る場合は、もったいないことですがいかに重量を増やすかに頭を悩ますことになります。
他の部分のつくりは、見た感じFR2と同じで大きな違いはありません。デザインも、店頭に並んでいる’18モデルのFR1Discと比べてもほとんど同じ見た目です。
ブレーキ方式の違いを除けば、大きな違いは”FRD”のロゴが入っているかどうか。
19モデルではFRDと全く同じカラーリングは姿を消しましたが、フラッグシップモデルならではの特別感が欲しい、というのが正直なところです。
さて、見た目はノーマルなこのFR FRDですが、乗った感じは決してノーマルではなく、FR2とは似て非なるもので、全くの別物でした。
その②に続きます。